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ウサギの爪切り

なつ動物病院です。
前回はウサギさんの不正咬合についてでしたが、今回はウサギさんつながりでウサギさんの爪切りについてです。

時々、お問い合わせで「ウサギの爪切りしてもらえますか」と聞かれます。
はい、当院でウサギの爪切りは可能です。
爪切り500円+診察料(初診料または再診料)が必要となります。

もちろん、ウサギさんのみならず、わんちゃんや猫ちゃんの爪切りも実施しています。

すごく恐がりなわんちゃん、緊張する猫ちゃんもいますが、ウサギさんも基本的には恐がりです。
そしてウサギさんの場合、一番気をつけるのが脚力の強さの割に骨が弱いことです。
ウサギさん、ジャンプをよくするイメージがあると思いますが、実際に地面を蹴る力はすごく強いです。
しかし、足の骨や背骨は脚力に対しそこまで強くないため、嫌がってバタバタして足や背骨を骨折する、というのが比較的起こりやすい事故です。
幸いにも当院ではまだそのような事故は起こっていないですし、今後も起こさないように気をつけて診察して参りますが、獣医さんはどこもウサギさんに対してわんちゃん猫ちゃんとはまた別の気の使い方をされてると思います。

では実際に当院ではどのようにウサギさんの診察、爪切りをしているかというと…

ご覧の通り仰向けにします!!
仰向けにするメリットは2つ。
・嫌がって足をバタバタしてもウサギさんがけがを負いにくい
・仰向けにすることでウサギさん自身がおとなしくなることが多い
仰向けにしてもバタバタする子は頭をタオル等で隠してあげるとよりおとなしくなりやすいです。
なので身体検査や爪切りの際はこうした体勢を取らせてもらう事が多いです。
なお、歯を切るときや点滴が必要なときはうつぶせで、タオルでくるませてもらう事で事故がないよう気をつけています。

また気になることがありましたらお問い合わせください。

ウサギの不正咬合

なつ動物病院です。
早くも6月になりましたね、梅雨入りもしちょっとじめじめもします。

今回登場するのはウサギのバビちゃんです。

今回、切歯(前歯)がかみ合わせが悪いとのことで来院されました。
本来のウサギさんの歯は下のような外観です。(モデル:ひまちゃん)

正面から

やや横から

上顎切歯が手前、下顎切歯が奥です。
また、かみ合わせ(交合)に問題無く、歯の長さもちょうど良く、上下がかみ合う長さです。

では、今回のバビちゃんはというと…


下顎切歯が上顎切歯よりも手前かつ上下とも過伸長


上下とも歯肉や口唇に接触しています


口を開けても交合出来ない様子

草食動物であるウサギさんにとって食餌はすごく大切です。
それが今回のようなかみ合わせの問題(不正咬合)が出てくると、
・上手に食べられない
・痛みを伴う
・食欲不振につながる
など、様々な症状が出てきます。
ウサギさんは1日ご飯を食べられなくなると命の危険も出てきます。
そのぐらいご飯のトラブルや歯のトラブルは重要です。

このため、今回は切削器により歯を切りました。

舌などをケガさせないように下顎切歯を切断したところ


上顎切歯も切断し、形を整えているところ


上顎切歯による口内炎の痕


切断後の正面撮影

おとなしい子だったので、麻酔をかけることなく切断することが出来ました。
若い子であれば1,2回の切歯の切断で不正咬合が改善する子もいますが、歯が伸びる度に切断が必要となることも多いです。

ウサギさんの不正咬合やその他の事でお悩みのことがあればお気軽にご相談ください。