子宮蓄膿症
なつ動物病院です。
今回は当院で8月に多かった子宮蓄膿症という病気についての紹介です。
みなさんは子宮蓄膿症という病気をご存じですか?
呼び名の通り、子宮に膿が貯まってしまう(蓄膿する)病気です。
わんちゃんも猫ちゃんもなり得る病気ですが、発情の仕組みの違いわんちゃんの方がなりやすい病気です。
子宮に膿が貯まるので、未避妊の雌でのみ発症があります。
症状としては
①元気・食欲がない
②吐く
③水をよく飲む、尿をたくさんする
④尿の色が普段と違う、陰部から膿が出ている
⑤お腹が張っている
⑥熱がある
といった症状が出やすいです。
ただし、いずれも他の病気でも起こり得る症状で、子宮蓄膿症に特徴的な症状ではありません。
④の膿が出ているが明かであればかなりの高確率で子宮蓄膿症ですが、子宮蓄膿症の子は必ず陰部から膿を出しているわけでもないです。
なので、
①上記の症状のいずれかに該当する
②避妊手術を行っていない雌
①、②を共に満たす子は早期に病院を受診してもらえたらと思います。
特に雌のわんちゃんでは発情後1、2ヶ月後の発症が多いです。
早期発見は治癒率の上昇につながります。
ただ、どの病気でもそうですが、発見が遅れると治療が困難であったり、残念な結末を迎える事も多い病気です。
様子を見ていて辛い結末を迎えないように、気になることがあればお電話でお気軽にご相談いただけたり、受診していただけたりすると
治療方法の選択肢も増えますのでご家族と共に病気に立ち向かいやすくなると思います。
次回はねこちゃんの尿道閉塞についての紹介予定です。