なつ動物病院にて対応可能な手術をご紹介いたします。
※随時更新します。

  • 軟部外科手術
  • 整形疾患
  • 口腔・歯科疾患
避妊(不妊)手術
  • <適応疾患>
    予防
  • <適応目的>
    健康寿命の延長、病気の予防・発症率の低下(乳腺腫瘍、子宮蓄膿症など)
  • <内  容>
    卵巣を摘出することにより目的を達成します。
    当院では開腹での卵巣子宮摘出術および腹腔鏡を用いた卵巣摘出術を行っています。
  • <詳  細>
    従来の開腹での手術
    ・3〜5cmの切開
    • 腹腔鏡での手術
    • ・特殊な器械を用いることにより5mmの切開2カ所で実施
    • ・開腹手術より小さな痛み・負担で手術が可能
    • ・開腹手術より小さな傷で拡大視野にてより安全に手術が可能(止血確認など)
大腿骨頭(骨頸部)切除術
  • <適応疾患>
    大腿骨頭壊死症 / 股関節脱臼 など
  • <適応目的>
    疼痛緩和 / 歩様改善
  • <内  容>
    大腿骨頭を切除しとり除くことにより股関節での痛みを改善する。
歯科治療
  • <適応疾患>
    歯周病 など
  • <適応目的>
    疼痛改善 / 歯周病の治療
  • <内  容>
    全身麻酔 / 局所麻酔 / 歯科レントゲン / スケーリング・ポリッシング /
    キュレッタージ・ルートプレーニング(歯肉ポケットの歯石除去・不良組織の除去)
歯科治療を行う際、審美目的の歯石除去(スケーリング)のみでは不十分で、歯や歯周の評価(歯科レントゲン)や歯周治療(キュレッタージ・ルートプレーニング)が重要です。歯周治療には痛み出血・痛みを伴うため、動物では全身麻酔下での処置が必須であり、また疼痛管理のために当院では局所麻酔も実施しております。
膝蓋骨内方脱臼整復術
  • <適応疾患>
    膝蓋骨内方脱臼
  • <適応目的>
    歩様の改善 / 疼痛緩和 / 関節炎発症リスク・靱帯断裂リスクの低減
  • <内  容>
    縫工筋リリース / 滑車溝造溝 / 内側関節包解放 / 外側関節包縫縮 /
    外側支帯オーバーラップ / 脛骨粗面転位術 / 関節外法(ラテラルスーチャー法) /
    などの方法を症例に応じて複合的に選択し実施
関節外制動固定法(ラテラルスーチャー法)
  • <適応疾患>
    前十字靭帯(部分)断裂
  • <適応目的>
    歩様改善 / 疼痛緩和 / 関節炎発症リスクの低減
  • <内  容>
    断裂した前十字靭帯の代わりにナイロン糸などの人工靭帯を用いて
    関節を安定化させる
  • <詳  細>
    前十字靭帯断裂や部分断裂が疑われる症例に実施する手術です。
    より良い治療法とされるTPLO法もありますが、特殊器具が必要、難易度が高いと
    いうことから当院ではTPLO法を実施せず関節外制動固定法を実施しています。
    当院では目安として20kg程度までの子に対して本手術を実施しています。
    20kgを超える子、TPLO法をご希望の方は二次診療施設をご紹介しています。
    前十字靭帯断裂では断裂した靭帯や損傷した半月板を取り除くことが
    重要とされています。損傷した靭帯や半月板をしっかり取り除くことにより
    痛みの改善、術後の回復が良いと考えられます。
    • < 手術前 >

    • < 手術後 >

腹腔鏡補助下潜在精巣摘出術(2ポート)
  • <適応疾患>
    潜在精巣(腹腔内隠睾)
  • <適応目的>
    潜在精巣の症例に対する去勢手術
  • <内  容>
    腹腔鏡を用いて精巣を腹腔外に取り出し、切除します。
  • <詳  細>
    潜在精巣に対する腹腔鏡手術は、腹腔内で切除する腹腔鏡下潜在精巣摘出術や、
    腹腔鏡を用いて精巣を体外に取り出して腹腔外で切除する
    腹腔鏡補助下潜在精巣摘出術があります。
    本症例では腹腔鏡補助下にて潜在精巣を切除しています。
    本手術を行うことにより、当院では従来の開腹手術より傷口が小さく(半分以下)、
    術後の痛みが少ない傾向にあります。
    現在、当院では潜在精巣に対して基本的には腹腔鏡(補助)下のみでの
    手術を実施しています。従来の開腹手術は原則行っていません。

    また、潜在精巣が片側なのか両側なのか、精巣の位置、大きさなどを見て
    ・腹腔鏡下
    ・腹腔鏡補助下
    ・1ポート
    ・2ポート
    ・3ポート
    などを組み合わせて手術を実施しています。
    • < 腹腔内の様子1 >

    • < 腹腔内の様子2 >

    • < 腹腔外に取り出した様子 >

鼻咽頭ポリープ切除術(オトスコープ)
  • <適応疾患>
    外耳道内に突出した鼻咽頭ポリープ
  • <適応目的>
    臨床症状の改善(痛み、頭を振る、耳を気にするなどの中耳炎・外耳道炎症状)
  • <内  容>
    オトスコープ(耳の内視鏡)にて、ポリープを切除
  • <詳  細>
    鼻咽頭ポリープは非腫瘍性の結節性病変で、比較的若い猫に発生します。
    中耳(鼓膜の奥)や耳管(耳と鼻をつなぐ管)に発生し、鼻咽頭(喉の方向)や
    外耳道(耳の入り口の方向)に向かって成長します。外耳道内に突出すると、
    耳を気にする、頭を振る、痒がるといった外耳道炎症状を呈します。
    また、いびきや呼吸が苦しそうといった呼吸器症状や、頭が傾く、目の様子が変と
    知った神経症状を呈することもあります。
    外耳道内に突出した鼻咽頭ポリープはオトスコープ下にて比較的簡単に
    切除できることがあります。
    当院では外耳道内に突出した鼻咽頭ポリープはオトスコープを用いて切除します。
    切除後は比較的速やかに症状が改善する傾向にあります。
    • < 外耳道内に発生した鼻咽頭ポリープ >

    • < 鼻咽頭ポリープを鉗子で把持し、切除するところ >

    • < 鼻咽頭ポリープ切除後の外耳道内の様子 奥に鼓膜が見える >