腹腔鏡手術は、わんちゃん・ねこちゃんの避妊・去勢手術の手段として近年注目されている手術方法の一つで、
人の医療においては当たり前のように実施されている硬性鏡を使った内視鏡外科手術です。
動物への痛みや体への負担が少なく、早期に退院できることが最大の利点と言われています。
腹腔鏡は獣医領域ではまだ少ない機材ですが、手術において動物の痛みや不安を取り除くために導入いたしました。

腹腔鏡を使った避妊手術
  • 1) 全身麻酔をかける
  • 2) 気管チューブを入れ、ガス麻酔をする
  • 3) お腹の毛刈り、消毒をする
  • 4) おへそ側の穴を最初に開ける
  • 5) トロッカーと呼ばれる筒を入れる
  • 6) お腹の中に二酸化炭素ガスを入れる
  • 7) トロッカーにカメラを入れ、2つめの穴も開ける
  • 8) 左側の卵巣に走行する血管を確認
  • 9) わき腹から針を入れ、卵巣を持ち上げる
  • 10) 卵巣の血管を止血しながら切断する
  • 11) 子宮側も切断する(卵巣のみ摘出の場合)
  • 12) 靭帯まで丁寧に切除する
  • 13) 卵巣を切除した状態
  • 14) 後ろの穴から卵巣を取り出す
  • 15) 反対(右)側も同じように卵巣を切除する
  • 16) 切除した卵巣を取り出す
  • 17) 傷口を縫合する
  • 18) 終了
※写真・文面協力 Ve. C. 自由が丘動物医療センター 朴永泰先生

腹腔鏡の避妊手術は、3ヶ所に穴を開ける方法が主流です。
しかし、ほとんどの犬や猫では、卵巣子宮を細い針で支持し、 穴を2ヶ所にして安全に手術をすることができます。
当院では、ほぼ全ての子に2ヶ所の穴で行っています。
チワワの女の子 / 手術直後
シェルティーの女の子 / 手術直後
トイ・プードルの女の子 / 手術直後
同じトイ・プードルの女の子 / 抜糸直後

腹腔鏡手術についての電話相談は無料です。
まずはご相談下さい。

083-242-0190

※写真・文面協力 Ve. C. 自由が丘動物医療センター 朴永泰先生