なつ動物病院です。
桜も咲き終わり、すっかり春の暖かさになったかと思えば今日から急に寒くなりましたね。
気温の変化に伴う体調不良にお気を付けください。

現在入院中のダックスフンドのそらちゃん、実は院長の実家のわんちゃんです。
(写真は病気になる前のものです)
30日に急に立てなくなったとのことで31日に来院。
過去にも椎間板ヘルニアで手術をした病歴があり、診察の結果、今回も椎間板ヘルニアが濃厚でした。
このため他院さんにてMRI検査を実施、その結果、やはり腰部椎間板ヘルニアでした。

真ん中が脊髄。左側からの白い椎間板物質により脊髄が右側に変位しています。

このためそらちゃん、2回目の椎間板ヘルニアの手術を実施。
(1回目は実家近くの病院にて手術をしていただいてます。)
手術は無事成功。あとは回復するかの経過を安静にしながら見ていきます。
必要に応じてリハビリも!!
幸いなことにそらちゃん、回復が早い子で、3日目には立てるようになりました!


しっぽもぶんぶん振っています♪
この調子なら以前と同じくらい走り回ることが出来るようになりそうです!!

腰部椎間板ヘルニアは、ダックスフンドなど特定の犬種に起こりやすい病気です。
背骨と背骨の間のクッションである椎間板が何らかの拍子で飛び出してきて、脊髄を圧迫してしまう病気です。
脊髄を圧迫することにより、痛みだけの子から後肢が麻痺して動かせない子まで症状は様々です。
そのグレードは5段階に分けることが出来ます。
当院では、足を自分で動かす事が出来るグレード3までは内科治療、足を自分で動かせないグレード4、5はMRI検査やCT検査(他院さんにて実施)の上、手術による圧迫物質の除去を勧めています。
そらちゃんの場合、足先での痛みも感じる事が出来ないグレード5でした。

さっきまで歩けていたのに急に歩けない、すごく痛そう、こういったことが起こり得る病気です。
脊髄の圧迫は早急に解除してあげる方がよいと考えられています。

ご自宅のわんちゃんが急に立てなくなった、足を引きずる、痛そうに泣く、などお困りの様子があれば様子を見ずにすぐご相談頂けたらと思います。